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自分が“調う”ってどういうこと?〜太極拳ワークショップreport〜

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8月最後の日曜日、太極拳のワークショップを開催しました!今回の意図は、「調える」こと。
わたしは、頑張りすぎているときや疲れたりすると身体と心が離れてしまったような感覚があるのです。以前、身体の調子が悪くて整体を受けに行った時があったのですが、先生に「右肩と左肩どちらが凝っていますか?」と聞かれ、どちらか分からなかった私。その返事を聞いた先生に「どちらの肩が凝っているかは、自分が一番分かるはずだよ?」と言われ、愕然とした思い出があります(笑)。
これはよくあることだと思っていて、
なんだか疲れている気がする…
今何が食べたいか分からない…
なにをしていても楽しくない…
という時、みなさんにも覚えがありませんか?このように感じる時は、身体と心がうまく調っていない時なのではないでしょうか。

心と身体どちらもバランスよく「調える」には何がいいかなぁ〜と探していた時に、なんとなくビビッときたのが太極拳です。
そこで今回の先生、美鳥さんにお聞きしたところ、太極拳は中国の皇帝も身につけていたという気功を使った「武術」で、東洋哲学の太極思想を取り入れた「哲学拳」とも呼ばれるもの。 動きにも陰陽の2つの動きがうまく組み込まれていて、一連の動きを行うことで身体の緊張が和らいだり、調子が調ったり…健康にも美容にもいいということでした。まさに求めていたもの!そんな体験をみなさんとシェアしたくて企画しました。

スペシャルな場所での開催

今回の会場は目黒の蟠龍寺さんをお借りしました。
山手七福神の弁財天さんがいらっしゃるお寺です。弁財天さんは、弁舌・音楽・財福・知恵などをつかさどる女神さま。こちらではよく見られる琵琶をもった姿ではなく八臂(八本の腕があり、それぞれ弓、矢、刀…などを持っている姿で岩屋の中に祀られています。
また、美人になれるご利益がある「おしろい地蔵」さんもいらっしゃるという、なんとも女性にピッタリのお寺!
太極拳の前に、みんなで参拝してミニ法話もお聞きするスペシャルな会でした。

自分が自分のあるように。

はじめに阿弥陀如来像を本尊とした本堂にて蟠龍寺 副住職の吉田さんのミニ法話をお聞きしました。
浄土宗の蟠龍寺の本堂の中はとても美しい装飾がしてあります。これは、「阿弥陀さまがいらっしゃるところは極楽浄土」ということで極楽浄土をかたどっているのだそうです。周囲に飾られた雲中供養菩薩などは特に美しくて目を奪われてしまいました!宗派ごとに本堂のつくりや考え方も違うのだと思ったら、お寺を訪れる楽しみが増えますね。

そして、吉田さんは仏教と太極拳に橋渡しするようなお話をしてくださいました。

人は生きていると、なにかに寄ってしまう。
蓮の花に例えると青は青、白は白という花のはずなのに、周囲と比較して青い花なのに白い花になろうと思ってしまったりしてしまうこともある。太極拳をすることで、バランスが調い自分の元々のありかたに戻れるのではないか、というお話。
このお話はまさに「ワタシクリエイト」でした!100人100色のカスタムライフを提唱するワタシクリエイトも同じことを言っているんですよね。青い花は青い花として美しく咲いてほしいなぁと私たちも思っています。

また、お釈迦様のお話もしてくださいました。
お釈迦様は、苦行を続け悟りをひらこうとしたのですが悟ることができず、苦行をやめます。そしてその後深い瞑想に入り悟りに到ります。そのような経験から両極端の考え方や態度を避け、偏らない調和のとれたことを「中道」とし、これを心がけるように仰ったというお話。
これはさきほどの話とも通じますが、陰と陽は一つというような太極拳の世界観ともピッタリなお話ですよね。とても考えさせられます…。

そして、それぞれが違う時間を生きているなかで、ご縁によって、たまたま同じ時間同じ場所で同じ事が出来る。これは文字通り「有難い」ことですねというお話でした。
私が創り出している=ワタシクリエイト!バランス良く調和しながら、私らしい私として生きることができるんだなぁ、というヒントがちりばめられた素敵なお話たちでした。

ストレッチ〜ダンスセラピー〜太極拳

そこから、気功研究家・即興舞踊家でもある美鳥さんとの太極拳にバトンタッチです。
まずはストレッチ。足を中心にほぐしながらすすめていき、そこからダンスセラピーへ。ペアになり鏡のように相手の真似をしたり、逆に違う動きをするようなワーク・グループになり相手に自分を委ねてわかめの様にユラユラするワークなどを体験しました。ワークをするごとに、笑顔があふれ、会場の空気がゆるゆる緩んでいくのが目に見えてわかるようでした。

そして、太極拳!普通の太極拳は、48式(48の型)・24式(24の型)など色々な種類があり、習得に時間がかかることもあるそうなのが、今回は源流で型の数の少ない8式の「陳式太極拳」を学んでいきました。先生のお手本を見ると、頭の中の太極拳のイメージより速くて力強い動きもありとてもカッコイイという印象。
その一つひとつのポーズを、ゆっくり呼吸しながら形づくっていきます。8つしか型はないですが、慣れない動きにみんな最初はおろおろ。しかし練習を重ねるにつれ、ポーズを習得してきます。

最後の方は、ポーズを追うだけでなく、とてもよい気分になってきました。このように多くの人と一緒に心をひとつに太極拳をやることで、みんなの生命エネルギーも一つになり、倍増し補いあったりすることを、帯功(おびこう)というのだそうです。中国で大勢の人で太極拳をやっているのはそのような理由があるのですね!まさしく調和の体験でした!

最後に参加者のみなさんに感想をシェアしてもらいました。
●とても気持ちがよくて、この場所で眠りたいくらい眠いです
→これは気が身体を循環して、緩んだということのようです!
●「調える」ではなくて「調った」という感じがしました
→あえて調えようと思わなくても「調う」、その体験は非常に大切なのではないかと感じました。身体からのアプローチを感じさせられました。
●わかめのワークの時に、相手に自分を委ねるのがとても心地よかったです
→普段は相手に委ねるということをあまりすることはあまりありませんが、この相手に委ねる事の気持ちよさは私もクセになりそうでした。人との信頼関係の作り方についても考え直すことができそうな体験でしたよ。


このようなたくさんのヒントから、「自分が“調う”ってどういうこと?」を考えてもらえるような時間になったかなぁと思います。体験・実践の大切さを実感!ご参加のみなさん、ありがとうございました!

《会 場》
蟠龍寺
〒153-0064 東京都 目黒区目黒区下目黒3丁目4−4
https://www.facebook.com/vanryuji344/

《講  師》
池田 美鳥 気功研究家、即興舞踊家

植物や自然を愛するやわらかで多感な幼少期、モダンバレエを始める。近藤玲子水中バレエ団に入団したことをきっかけに、クラシックバレエに転向、のちにストリートダンス、アフリカン、タヒチ、フラメンコ、ベリーダンス、日舞などの各国舞踊を学び、国内外にて、アーティストたちとのクリエイティブなコラボレーションやイベント企画や カルチャーセンター・NPOなどで、ライヴや講座提供を行なっている。ふとしたきっかけで本場の気功の基本や太極扇、五禽戯の手ほどきを、当時来日していた中国の気功家劉女史に学び、貴重な気功の奥義を得る。そして師が帰国してからも太極拳や気功を独学で学び始める。また本場中国の旅先で出会った人々との交流を通して日常生活に根差す実際の気功を体験。その後日本で気功師小林俊雄氏と出会いその学びを通して、既に始めていた自由に感じて舞う即興舞のあり方を再確認、独自の気舞を確立。またその頃より自然な形での舞気功を確立・実践し、教えはじめる。その時その場でしか味わえない即興舞のありかたで、自然のリズム、人々や場との交流や自然との共鳴を感じつつ、森羅万象と響き合うような、ピュアでナチュラルな独自の舞の表現活動を、ときに奉納舞を通しながら広げていく。

shoko watanabe

shoko watanabe について

デザイナー&プランナー

短大で映像デザインを学んだ後、グラフィックデザイナーとして経験を積む。大阪から東京へ活動の場を移すことをきっかけに、人とのつながり・場づくり・学びへの興味を深めるため、2013年からシブヤ大学で授業コーディネーターとして活動。和文化・街づくり・ものづくりなどのテーマでの授業づくりを展開。また2015年から、株式会社エモーヴに所属。「ワタシクリエイト」に出逢い、人生観が大きく変わる。現在は自分の幸せから周りも幸せになればいいなと、日々ワクワク活動中♪