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都会にある美しいモスク、東京ジャーミィでイスラム教に触れた!

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渋谷で、東アジアで一番美しいモスクにいこう!


渋谷区に美しいモスクがあるのをご存知ですか?
それは、渋谷の代々木上原にあります。
歩いていると突如現れる、異国の優美で荘厳な建物。トルコ共和国在東京大使館に所属する「東京ジャーミィ」と言われる、イスラム教徒の礼拝堂です。オスマントルコ様式のとても美しい建築で見惚れてしまうのですが、こちらはいつでも開かれていて、無料で見学できるのだそうです。
「自由に見学可能」と書いてあるにも関わらず、私はなかなか入りづらいな〜と二の足を踏んでいたのですが、今年2017年6/4からはじまった渋谷区の「渋谷おとなりサンデー」という取組みに便乗して、ドキドキしながら見学に行ってきました!


渋谷おとなりサンデーとは
https://www.shibuya-otonari.jp/
渋谷区からのご提案。
今年から6月の第一日曜日を“ふだん話す機会の少ない近隣の人ともっと顔見知りになる日”にしませんか。
その名も、渋谷おとなりサンデー。
ご近所の人たちと食べ物や飲み物を持ち寄ったり、お近くのお店どうしでイベントを企画したり、地域の清掃に参加したり。
大小さまざまな交流を、みんなで同じ日に一斉に行い、渋谷らしく楽しい地域活動のお祭りにしましょう。
今年は6月4日。さあ、おとなりさんと何しよう。


イスラム教の魅力


当日、東京ジャーミィを案内してくださったのは、案内人の下山さん。
様々なところにインタビューなども掲載されている著名な日本人のムスリムの方のようです。
お顔もハッキリされた方なので、私は途中までずっとトルコの血の入った方なのかしら?と思っていました。(笑) 大学生の時アフリカの旅でムスリムの方たちの優しさを体感し、それがイスラムの教えからだと知って驚いた経験を原点に、ムスリムになったのだそう。
この下山さんのお話が…非常に面白いものでした!
(下山さんを詳しく知りたい方はこちらから)
http://www.nippon.com/ja/features/c01302/

上記の記事にも書いてありますが、
日本人イスラム教徒(ムスリム)は、日本の人口の1%以下(推計)と、とても少ないもの。
イスラム教の現実をあまり詳しく知る機会がなかったのですが、今回の体験でイメージが変わりました。
まず、一階のロビーでは、ジャーミィの歴史のお話しをお聞きしました。このモスクは二代目。
一代目は、宮大工さんが作ったそうなのですが、老朽化にともない1986年に解体。二代目の外装は雨対策を念入りに、そして内装のタイルや装飾などは、全てトルコから職人が来て完成させたそうです(多いときは1日に100名集まったとか)。「二代目は強靭で美しいものにしよう」というムスリムのみなさんの熱い想いを感じるエピソードでした。
そして、広場でイスラムの歴史についてもお話してくれました。アラビアのイスラム圏ではたくさんの文化が作られたらしいのですが、その一つがコーヒーなんですって!イスラム教の長い歴史と偉大さを感じる事ができました。

みんなが楽しみ?!なラマダーン


私が訪れた6月は、なんとイスラム教の大切な時期、ラマダーンでした。
案内人の下山さんも朝から午後14時の時点でなにも口にいれていない(水も!)と仰っていて、とてもビックリ!お話を伺った広い広場は、日没後多くのムスリムが集まり、ひとつの大きな家族のように食事をするのだ、というお話でした。

ラマダーン(またはラマダン)(アラビア語: رمضان ‎ペルシア語: 発音:Ramazan ‎)は、ヒジュラ暦の第9月。この月の日の出から日没までの間、ムスリムの義務の一つ「断食(サウム)」として、飲食を絶つことが行われる。
この月において、イスラム教徒は日の出前から日没にかけて一切の飲食を断つことにより空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人への共感を育むことを重視する。また共に苦しい体験を分かち合うことでイスラム教徒同士の連帯感は強まり、多くの寄付や施しが行われる。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%B3


このように一ヶ月の間、日没後にみんなで食事をする文化があるため、東京ジャーミィにはこの期間トルコから料理人が来日し用意されるのだそうで、この日作られていたのは牛肉がゴロゴロはいった、美味しそうなビーフシチュー!
「断食」と聞くと辛そうなイメージがありますが、どうやらそうではないようです。
トルコでも日没後に食べる食事はいたるところで無料で配布され、その料理をみんなでワイワイと食べる光景が街のあちこちで見られ、食事の配布場所に行けない方達も連絡をすると政府が家に料理を宅配してくれたりもするので、この断食月を楽しみにしているムスリムたちも多くいるという話でした。 断食をすることで神に感謝するという月でもありますが、寄付をすることを積極的に行うので、路上生活者を減らす事にも成功しているのですって。
心も身体も豊かになるような月なのだと感じました。


礼拝方法の意味


1階でのお話のあと、15時の礼拝を見学しました。ムスリムの礼拝は一日5回。
調べると、時間によって名称が違うそうで、
ファジャル(Fajar)・・・・・明けがたから日の出まで
ゾフゥル(Zohar)・・・・・正午から昼すぎまで
アッサル(Asar)・・・・・昼すぎから日没まで
マグリブ(Maghrib)・・・・・日没直後
イシャ(Isha)・・・・・就職前
の5回なのだそうです。
ここで下山さんがクイズを出されました。「この5回のタイミング、なにか思い出しませんか?」と。
そう、おやつと夜食も入れたご飯の時間に似ているのです!食事は身体に栄養を摂取するため。では礼拝は…?心なんです。「身体だけじゃなくて礼拝で心にも栄養を与えているのです」という言葉がとても心に残りました。
そうこうする間に礼拝の時間になり、礼拝の呼びかけのアザーンが唱えられます。
礼拝所の赤いカーペットには横に線が入っている模様で、この模様の上にムスリムが横一列に並んで礼拝を始めます。これは、神への前では地位や皮膚の色などでの区別がなく皆が平等であることの現れ。
また、額を床につけ額ずくポーズが何度かありました。これは、アッラー(神)と自分の間には何も存在しないということ。日本人もトルコ人もエジプト人も一列に並んで礼拝する光景には、真の平等を感じました。
また、信徒のすべては兄弟姉妹として、信頼と相助の精神によって結ばれるのだそうで、下山さんが礼拝の前に礼拝にきていた黒人のムスリムに「アッサラーム・アライクム(あなたの上に平安がありますように)」よびかけ、とても親しげに握手を交わす光景は、すごく素晴らしいと感じました!
ほかにも色々聞いたお話はあるのですが、今までのイスラム教への考えが変わるものばかり、そして自分の考え方について改めて考えさせられるものばかりでした。


これが、美しい礼拝堂の内部です! これをみるだけでもいいですが、土日には日本語のガイドつきで礼拝の様子を見学できるそうなので、是非お話を聞いてみてください! 女性は、基本的に肌の露出の多いものはNG、スカーフなどもお持ちください。 イスラム教のお話、きっとあなたにとって新しい視点をもらえるものになると思いますよ。
とってもおすすめです!
http://tokyocamii.org/ja/
shoko watanabe

shoko watanabe について

デザイナー&プランナー

短大で映像デザインを学んだ後、グラフィックデザイナーとして経験を積む。大阪から東京へ活動の場を移すことをきっかけに、人とのつながり・場づくり・学びへの興味を深めるため、2013年からシブヤ大学で授業コーディネーターとして活動。和文化・街づくり・ものづくりなどのテーマでの授業づくりを展開。また2015年から、株式会社エモーヴに所属。「ワタシクリエイト」に出逢い、人生観が大きく変わる。現在は自分の幸せから周りも幸せになればいいなと、日々ワクワク活動中♪