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藍染で楽しむ、日本のBLUE

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日本の植物染めの代表的な存在の藍染。今回は都内にアトリエを構える、とってもキュートな藍染アーティストBlue EarthのSAYAさんのところで、藍染の「板締め」という染め方を体験してきました。

藍染とは?


蓼藍やインド藍などの藍の葉を使って、濃い藍色に布を染める植物染料です。世界に知られている「JAPAN BLUE」とは、この藍染の「藍色」を表現していると言われているのだということ。まさに日本の色なんですね!
しかし、なんと起源は紀元前のエジプトまでさかのぼるほど古いもの。
日本に入ってきたのは中国をルーツにしたものだと言われていて、徳島(阿波)で大きく発展しました。今も徳島ではこの藍染の元となる藍染料「蒅(すくも)」づくりと本場として知られています。Blue EarthのSAYAさんの生まれ育った北海道伊達市も蓼藍の藍葉の産地で、そこで藍染を学んだのだそうです。
また、ちなみにジーンズなどが染められている「インディゴ」。
こちらも「藍」と似ていますが、藍染と非常に似た化学構造式をもつ染料人工的な合成染料。簡単で安いので一般的に普及しているものの、天然の藍での藍染の方が、天然ならではの不純物が入っているおかげで風合いが出るんです!
また、染色の原料としてだけでなく薬用植物として使用してきたので、藍染にも抗菌、防虫、防腐、防臭、保温、保湿、紫外線遮蔽など、植物由来の効用があるともいわれています。なので、赤ちゃんの産着としてもOK!藍染は、人の暮らしに彩りを与えるだけでなく、暮らしも支えてきた植物。そのことが改めて見直されてきているような気がしています。

藍色(あいいろ)は、日本人にとって、いちばんなじみやすい色なのかもしれません。 藍色(あいいろ)は、葉に藍(あい)の色素をふくむ草や木で染められます。うすい藍色(あいいろ)からこい藍色(あいいろ)まで、さまざまなバリエーションの藍色(あいいろ)が作られます。手軽に広く用いられながら、自然を映す深遠な色、それが藍色(あいいろ)です。 江戸時代、日本では『藍染(あいぞめ)』が盛んになり、各地の村々には『紺屋(こうや)』といわれる藍染(あいぞめ)専門の染物屋ができました。藍色(あいいろ)の衣類は、しょ民から武士、大名、将軍まで愛用されたといいます。リーズナブルな日常着として、はば広く活用されました。 明治時代になって開国した日本にやってきた外国人は、日本中にあふれる藍色(あいいろ)におどろき、藍色(あいいろ)をエキゾチックな特別な色に感じて、『ジャパン・ブルー(Japan-Blue)』と名付けました。
出典:http://web.canon.jp/technology/kids/color/c_06.html


では板締めに挑戦していきます!


「板締め」とは…?絞り染めの技法の一種で、折りたたんだ布を様々な形の板ではさみ、その圧力によって染料の浸透を防いで文様を染め出す染色法です。
参加者のみんなで本やサンプルを見ながら、各々どんな模様をつくりたいかを考えます。
今回は、雪花絞り(難易度 低)を作った方が2名。麻の葉模様(難易度 高)が2名。
わたしは、斜め格子(正式名称不明 笑)の模様をつくることにしました。

1.布を折り畳みます
斜めの格子柄をつくるために、正方形に折り畳んでいきます。

2.板で締めます。
布の表と裏に同じ大きさの長方形の板をあて、板の両サイドを輪ゴムできつく縛ります。



3.水につけます
一度水に濡らす事で、布の空気をぬき、色がしっかりくっきり入り、ムラにならない仕上がりになるそうです。逆に、雪花絞りのようにふんわり染上げたい時は、乾いた状態の布をそのまま藍の染色液の中にいれます。

4.染色液に浸けます
「藍の花(藍染の液にういている泡)は、藍が元気だよ、ていう印なんだよ」ということで、泡がたくさん浮いていますが、染めるときは、そーっと横によけてあげます

この泡は発酵の力。元気な藍!可愛いですね。
藍染の発酵について知りたい方はこちら→小倉ヒラクさん「微生物染色の極北、藍染(あいぞめ)の秘密に迫る!」



5.お好みの濃さに応じて、染める回数や時間を調整します
薄くしたい場合は、さっとくぐらせる程度。濃くしたい場合は、●分液につけて、●分空気酸化を何セット、というように調整します。

6.空気酸化をさせます
なんと、空気酸化をさせないと、藍の染色液を含んだ布は黄色なのです!
これを空気酸化させることで、どんどん水色〜濃い藍色になっていく様子が本当に綺麗でした。



7.水で洗う
少し経ってから、水で洗います。

8.乾かす
日光で色落ちしてしまう可能性があるので、陰干しか室内干しがおすすめ。
化学洗剤は使わない方がよいとのことでした。


そして、完成で〜す!!!!渋かっこよくできました!!パチパチパチ!
折りと板の形で織りなす様々な模様。これにはたくさんの種類があるのです。
出来上がった模様をみながら、繊細な日本の職人の技に思いを馳せてしまいました。
日本の誇るべき染めの技法なので、是非継承していってほしいですね!

「他の植物染めだと火を使い鍋で染色するから暑いけど、藍染は火を使わないので夏でも暑くないですよ!」とSAYAさん。
これから暑くなる季節、みなさんにも日本の文化や歴史を感じながら藍染を楽しんでほしいと思いました。
shoko watanabe

shoko watanabe について

デザイナー&プランナー

短大で映像デザインを学んだ後、グラフィックデザイナーとして経験を積む。大阪から東京へ活動の場を移すことをきっかけに、人とのつながり・場づくり・学びへの興味を深めるため、2013年からシブヤ大学で授業コーディネーターとして活動。和文化・街づくり・ものづくりなどのテーマでの授業づくりを展開。また2015年から、株式会社エモーヴに所属。「ワタシクリエイト」に出逢い、人生観が大きく変わる。現在は自分の幸せから周りも幸せになればいいなと、日々ワクワク活動中♪